今回はスマホの格安SIM(シム)についてです。これは一言で言うと、スマホの利用料金を安く抑える通信サービスです。
スマホが全世代に普及してきたので、そろそろみんなが耳にするようになってるのかな?
前回のメールアドレスの話と少しだけ関連があるので、知らない方はぜひ目を通してみて下さい。
SIMとは?
まずSIMの説明です。アイキャッチ画像、これがSIMです。スマホの中に入っている電話やインターネット(通信サービス)を利用するために必要なICチップの事です。
以前は大手携帯キャリア(ドコモ、au、softbank)が、このSIMとスマホをセットにして販売していました。
「うちの会社のスマホを買う人は、(強制的に)うちの会社の通信サービスを使ってね!」という具合です。
海外では携帯とSIMは別々に購入出来て、「デザインの好きなA社のスマホを買って、通信料の安いB社の通信サービスを利用する」事が一般的に可能でした。
総務省が「日本もそうしようよ!」という事で、2~3年前くらいから「スマホ」と「SIM」が別々に購入出来るよう(SIMロック解除が解禁)になっています。(※機種と契約にもよる)
同じ時期に、いろんなMVNO(仮想移動体通信事業者=格安SIM業者)が、大手携帯キャリアの通信設備を一部借りて、格安で通信サービス(SIM)を提供するようになりました。
これが「格安SIM」というわけです。
格安SIMのメリットとデメリット
上の図のように、格安SIM業者は通信設備を一部借りて営業しているので、大手携帯キャリアに比べて色々とコスト(設備投資、人件費など)が少なくて済みます。その分、通信費を安くできる仕組みになっています。(※一部の業者は店舗窓口がありますが、基本的には店舗がないインターネットで完結するサービスになっています。)
仕組みを理解したところで、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
【メリット】
1・とにかくスマホの利用料金を格安にできる
2・2年縛りがないので利用プランを柔軟に変更できる
【解説】
1・そのままなので説明不要ですね。たぶん現在の利用料金の2/3~半分くらいになると思います。
2・数ヶ月は解約すると違約金が発生する会社が多かったと思いますが、それでも2~3ヶ月の話です。大手携帯キャリアの2年縛りに比べたらかわいいものです。
【デメリット】
1・仕組みがわかりにくい
2・キャリアメールが使えない
3・LINEのID検索が使えない
4・店舗でのサービスを受けられない
5・通信速度が遅くなるかもしれない
【解説】
1・誰かが説明してくれれば別にむずかしくないんですけどね。
2・キャリアメールは、携帯を購入すると1台につき1つ取得できるメールアドレスの事(例:○○○@docomo.co.jp←購入した携帯会社名が入ってる)です。これが使えなくなります(一部の業者では例外あり)。サービスを絞ることで通信費を下げているので、きっとメールのサーバーの設備等がないんでしょうね(憶測)。最近はLINEやFacebookのメッセンジャーがあるので、携帯メールは利用しなくなってきたんじゃないかな?と思いますが。
3・LINEのIDを相手に教えても検索に出てきません。これは大手携帯キャリアメールを利用した(年齢確認)サービスだからです(一部例外あり)。対応策としてQRコードでお友達申請しましょう。
4・店舗を構えていないので、直接お店に行ってサービスを受けることが出来ません(一部例外あり)。わからない事はメールや電話で問い合わせる必要があります。
5・通信速度は理論上遅くなるはずですが、そこまで気にする必要もないかな?と思います。都内のランチタイムなんかは通信速度が遅くなるみたいです。
まとめ
今回の「スマホの格安SIM」の記事をおおまかにまとめると、
「格安業者の提供するSIMはとにかく通信費が安い!」
「だけど、なんだか面倒くさそう!」
という感じでしょうか。
ちなみに僕は格安SIM派です。「格安SIM派」というより「格安」が大好きです。
世の中に普及するためには「安さ」だけじゃなくて、「わかりやすさ」が必要なんだな!という事で締めたいと思います。