前回の写真の整理の話から、もう少し写真ネタを引っ張ります。
今回は画像データ(以下、写真)のサイズについて。「このカメラは○○万画素」とか「この写真は○○ピクセル」と言われてもピンとこない人向けです。
写真データのサイズについて知っていると、今までの疑問が解消されるかもしれません。
【例えばこんなケース】
・デジカメから古いパソコンに写真を取り込む(またはデジカメの写真をパソコンで表示させる)のに、すごく時間がかかる。
・ネット検索してると、写真が全然表示されなくてイライラするサイト(ホームページ)を見かける。
・画素数っていう言葉の意味がわからない。
写真を取り込む(表示させる)のに時間がかかる
デジカメからSDカードやUSBケーブルなどで古いパソコンに写真を取り込む(表示させる)のに時間がかかるのは、写真サイズとSDカード、USBケーブルなどの規格の問題です。
まとめて大量に写真を移動させることがなければ気にならないかもしれませんが、仕事では知らずにいると時間のムダ使いになるので簡単に説明します。
例えば10年くらい前にパソコンやデジカメを買ったとして、そのときに付属品として購入したSDカード。
当時発売されていたSDカードは、当時のカメラの性能(画素数など)の写真データをやりとりする分には問題ありませんでした。
しかし、現在発売されているスマホやデジカメで撮った写真は高解像度で、しかもSDカード一枚あたりに保存できる容量も昔に比べて格段に増えています。
その写真データをやりとりするのに、昔のSDカードの転送処理能力(規格class1~10と記載されている数字が高い方が高性能)が追い付いていないため、結果的に写真データを転送するのが遅いと感じてしまいます。
例えば、「2GB」と書いてある同じデータ容量を保存できるSDカードでも、購入する際に「けっこう値段がピンキリだな?」と思ったことはありませんか?値段が違うのは保存容量が同じでも、転送処理能力の違いで、転送速度と比例していることが多いです。(より容量が大きい音楽や動画のデータの移動は、写真よりも転送速度の違いがはっきりわかります。)
USBケーブルもUSB2.0、USB3.0といった規格があります。対応しているパソコンならUSB3.0を使った方が転送速度が速いです。
ネット検索で写真表示が遅いWEBサイトを見かける
前述の話と繰り返しになりますが、以前よりパソコンやデジカメの性能が上がったので写真一枚当たりのデータ容量が大きくなっています。
それと同時に通信技術も上がり、大きなデータ容量の写真もWEBサイト(ホームページ)に掲載できるようになりました。
掲載できるようになったのはなったのですが、あまりに大きいデータ容量の写真をそのまま使うとWEBサイト(ホームページ)の表示速度が遅くなります。(サイトを開いても何秒も待たないと画像が出てこない。)
素人がオリジナルのホームページを作っていると、サイズが合っていなくて画面からはみ出していたり、いつまでも写真(画像)が表示されないようなケースがあります。プロの人は基本的には撮った写真をそのままWEBサイト(ホームページ)に載せずに適切なサイズに変更しています。
これはオリジナルブログや、オリジナルホームページを自作してる人向けの話ですね。参考までに。
カメラの画素数について
10年くらい前の標準的なデジカメは500万画素が多く出回っていました。今のiPhone(アイフォン)は、たしか1200万画素ありますよね。
画像って「色の着いた点」で構成されてます。その最小単位の点を「画素」「ピクセル(px)」「ドット」などと呼んでいます。
例えば、500万画素は500万個の色の着いた点で構成された画像という意味です。
写真を目いっぱい拡大するとこんな感じに見えます。
この四角いブロックみたいの一つ一つが「画素」「ピクセル」「ドット」などと呼ばれています。(ディスプレイの最小単位)
1200万画素の写真は、このブロックの数を数えると1200万個あります。
ちなみに最近のパソコンは、解像度1920×1080くらいのモニター画面が主流です。このモニター画面の横の列に1920個の点、縦に1080個の点があるという意味です。
縦と横で1920×1080の点、つまり画面全体は掛け算して計算すると大体200万個くらいの点。
実は写真をパソコン画面いっぱいにして見る場合、基本的には200万画素の写真で十分きれいに見えるんですね。(iPhoneなど高解像度で撮った写真は、一般的なモニター画面では自動縮小されて表示されています。)
iPhone(1200万画素)で撮った写真をそのままのサイズで表示するには、逆算して3920×2940(←この数字は規格があります)のモニターが必要になります。たぶんこの解像度のモニターは現在ではあまり一般的ではないため、利用している人は少ないと思います。
大きな画素数が役に立つのは、
・ポスターや大型カレンダーなど、大きな印刷物に使う
・Photoshop(フォトショップ)などで画像を(拡大して)加工・編集する
・最近登場したRetina(レティーナ)ディスプレイ、4K解像度といった、今までのモニターの最小単位だった点(画素、ピクセル)よりも、さらに2倍細かい表示ができるモニターを利用している
こういう状況ですね。
…今回の記事、書くのにめちゃくちゃ時間がかかりました…。
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