今日は「色の組み合わせ」についてお話します。
日常の生活で「洋服」「インテリア」などで「色の組み合わせ」に悩んだことはありませんか?
パソコンを使っていても、何かのお知らせ「パンフレット」とか「ポスター」を作りたいと思うときに文字、背景、全体の「色」の悩みが出てくると思うんです。
洋服、インテリア、ポスターなどを実際にコーディネートしたり作ってみて「なんか変だな…。」と思ったら、「色の組み合わせの法則」を意識してみるといいかもしれません。
【色の組み合わせの法則(初心者向け)】
・色の心理的効果を知る
・目的によって色を決める
・配色の割合でバランスを整える
洋服でもインテリアでもポスターでも何でもいいのですが、何か「色の組み合わせ」で悩んだ経験を思い出して読み進めてみてください。
色の心理的効果を知る
■赤…情熱的、強調
■ピンク…女性的、ロマンティック
■オレンジ…元気、美味しい
■黄色…子供、楽しい
■緑…平和、自然
■青…冷たい、誠実
■紫…高貴、妖艶
↑ものすごくザックリと色のイメージの特徴を書いていますが、ここで伝えたいのは色の個々の特徴ではなくて、「色には心理的に何かを訴える力がある」という事です。
例えばインテリアで自分の部屋を「落ち着いた大人の空間」にしたかったら、明るい黄色のカーテンや赤いソファなどは使いませんよね。潜在的に人が持っているイメージが、目的と異なることによって「違和感=変な感じ」を覚えてしまいます。
今の例は当たり前に思うかもしれませんが、実は気が付いていないところで、潜在的なイメージや固定観念とのズレで「違和感=変な感じ」と思うケースはけっこうあります。
言い換えると、多くの人と共有しているイメージカラーを使うことで「センスがいい」と感じてもらうことが出来ます。
目的によって色を決める
イメージカラーを決める際に、その色は誰に向けたものなのか目的をハッキリさせます。
例えば、「自分の心を満たすため」なのか、「自分以外の誰かに向けたメッセージ」なのか…など。
・部屋のインテリアは、ほとんど自分だけが過ごす場所なので「自分が好きな色、落ち着く色」で決める人が多いと思います。
・洋服は、「自分の好きな色」を選ぶ人と、「相手や場所(TPO含む)に合う色」を選ぶ人で意見が分かれると思います。
・ポスターは、完全に相手(ポスターを見てもらう人)へ向けたものなので、「自分の好きな色」ではなく「相手がどう感じる色」なのかを考えます。
自分が満足するための「好きな色」は、センスとか気にしなくても別にいいですよね。問題は誰かに向けたメッセージ性です。
例えば男性のスーツスタイル。ピンク色のネクタイをつけていたら、ファッションに興味のない年配の男性には「個性的なのかな?」と思われるかもしれません。
逆にファッション感度の高い人と春先に出会って、その時にピンク色のネクタイをつけていたら「センスがいい」と思われる確率が高いと思います。要は自分が見られる相手のことを想像して、相手に合わせると「センスがいい」と思われる可能性が高いという事ですね。
配色の割合でバランスを整える
・色が持つイメージカラーを考える
・その色を使う目的をハッキリさせる
この2点を決めたら最後に配色パターンを決めます。
一般的に、人には審美眼といって「このバランスは素敵だな。」とか「この配色は綺麗だな。」と自然と見極める能力があると言われています。
カラーコーディネーターやデザイン関係の仕事をしてる人は、こういう感覚を磨いて(法則を勉強して)「美」と「機能」を追求するんですが、普通の人には大変なので、パソコンに頼りましょう。
「センスがいい色の組み合わせ」を自動で生成してくれる無料ツールがあります。
参考元の画像のサイトはこちら→Paletton
左側のサークルの中の点を動かすと、右側の四角の色がそれに合う配色になります。
一番簡単なテクニックとして、基本的に配色は3色以内に抑えて、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%を目安にすると、バランスがよくなります。
本当は配色テクニックをもっと細かく話したいのですが、初心者向けなのでこの辺にしておきますね。
「色」については僕の好きな分野なので、また別の記事で書きたいと思います。